気をつけよう!コミュニケーションの対立軸について

先日、あるクライアントから相談を受けました。
スタッフ間の仲が悪く、間に挟まれて困っているとのこと。
いろいろ話を聞いているうちに、あることに気づきました。
それは「コミュニケーションには対立軸がある」ということ。
仕事上のコミュニケーションでも、人対人のコミュニケーションでも、この対立軸を理解しておくと、上手にコミュニケーションができるのではないかなと感じています。
今日はそのことについてお伝えしていきます。
コミュニケーションの対立軸とは?
コミュニケーションを行う際、軸になるものは大きく分けて2つあります。
ひとつは「感情」
もうひとつは「論理」
感情はいわゆる「喜怒哀楽」です。
論理は「思考」や「考察」、「経験」や「法則」といったものでしょうか。
感情は心、論理は頭というニュアンスで捉えてもらうと良いかと思います。
では、この2つの軸がコミュニケーションにおいてどのように対立するのでしょうか?
感情対感情の場合
喜怒哀楽の感情は個々人で感じ方が違うので、その感情に寄り添うことがなかなか難しい。
そうなるとお互いわかりあえない状況になり、コミュニケーションが悪化する場合が多いです。
一方で「やる気が高まる」のは感情(心)が動く時なので、ポジティブな状況、例えば目標設定や夢を語るなどの時には、しっかりと感情に寄り添ってコミュニケーションすると、より良い関係性を築くことができます。
論理対論理の場合
論理対論理の場合は、結果として何も決まらない先送りのコミュニケーションになる場合があります。
お互いが正論を言っている時は、なおさら根本的な解決に向かうことはありません。
逆にたくさんの意見や視点を出し合って、現状認識をしたり、様々な角度から物事を捉える時には大いに力を発揮します。
いわゆる拡散のコミュニケーションを目的とする時にはこの対立軸に持っていくのが良いと思います。
感情対論理の場合
感情対感情ではヒートアップし過ぎる、論理対論理ではクールダウンし過ぎる。
そんな状態の時にはちょっとだけコミュニケーションの対立軸をずらしていくことが重要です。
相手が感情で話している場合、感情で対立していては感情論のまま平行線をたどることになります。
結果これまで以上にコミュニケーションが悪化する要因にもなるでしょう。
そんな時には自分のスタンスを「論理」にずらしてみる。
違った視点から相手とコミュニケーションをとってみる。
これまでの経験や一般論などを交えてみる。
などなど。
そうすることで、感情で話していた相手にも変化が起きてきます。
論理対論理で話している場合、あまりにも頭でっかちなコミュニケーションになってるなと思うことがあります。
そういった時には自分のスタンスを「感情」にずらしてみる。
それは楽しい?
それは嬉しい?
それは悲しい?
それは怒る?
などなど。
そうすることで、これまで頭でっかちなコミュニケーションだったものが、より人間らしいコミュニケーションとなり「心」の通ったものになります。
すると、これまた相手にも変化が起きてくるというわけです。
対立軸というと少し物々しい感じも受けますが、単に「立っている位置が違う」というイメージを持ってもらえれば、それほど難しく感じないかと思います。
今相手はどの軸でコミュニケーションしているのか?
今自分はどの軸でコミュニケーションしているのか?
そういったことを意識して、このままいったらまずいなと感じられるなら、ぜひ自分の軸をずらしてみてください。
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